

経済評論家やキャスターとして知られるシンクタンク・ソフィアバンク副代表 藤沢久美氏。保険キューイング編集長マックス垣畑が、藤沢氏の活動から保険を含めたマネー教育の在り方まで、さまざまな話題を通じて、保険のあるべき姿に迫る。


シンクタンク・ソフィアバンク 副代表
法政大学大学院 客員教授
国内外の投資運用会社勤務を経て、96年に日本初の投資信託評価会社を起業。 99年同社を世界的格付け会社に売却後、2000年にシンクタンク・ソフィアバンクの設立に参画。 現在、副代表。03年社会起業家フォーラム設立、副代表。 07年「ヤング・グローバル・リーダー」に選出。 法政大学大学院客員教授、金融審議会委員など公職も多数兼務。 著書は『なぜ、御用聞きビジネスが伸びているのか』(ダイヤモンド社)、『マネーのマナー』(日本経済新聞出版社)など多数。
一人ひとりにとって楽しい未来~ 藤沢 久美さんの活動~

- 藤沢さんのことはずいぶん前から、書籍やテレビでずっと拝見していて、今日実際にお目にかかるのを、とても楽しみにしてきました。
そんなわけで、僕は藤沢さんを様々な場面や媒体を通じて見てきたのですが、ズバリ!「何をやっている人ですか?」と聞かれたらなんて答えますか? 
- そうですね。いろいろやってるから、傍目にはわかりにくいかもしれませんが、いつも「2つの柱を持って、活動しています。」と答えています。 1つ目は、個人の生活を豊かにしていくための資産運用のための基盤づくり。 そして、その個人の資産の受け皿となる社会で経済活動をしている中小企業やベンチャー企業の支援をすることが2つ目です。 そのために、個人の方々や中小企業・ベンチャー企業の方々とお会いしたり、現場を歩いたりしながら、それを交互にフィードバックしたり、政府に提案したり、大きな意味では『社会作り』かな。 一人ひとりにとって楽しい未来になるといいねと、みんなが言えるための基盤づくりといったところです。

- なるほど!実は、弊社マネーコンフォートの理念が<マネーをわかりやすく伝えてコンフォートに>なんです。
お金の理解を深めて、心地よく、楽しい生活を実現する…という意味で、僕は藤沢さんが目指されているところと相通ずるものがあると思うんですよね。 
- そうそう。みんなが生きていて楽しかったねって言えるように、色々なことをやっていきたいんです。
ただし、私がこれまでずっとかかわってきたのは投資信託なので、私のテーマはまず「投資」なんだと思う。 そして、自分自身が起業した経験を持つわけだから、中小企業やベンチャー企業もテーマとしていたい。 要は、自分の経験を軸に、世の中にかかわっていたいんです。
保険の世界にも身近な“ かかりつけ”を

- キューイングで最も利用が多いのが「無料保険相談」というサービスです。保険の見直しや相談をしたいと思ったとき、インターネットや電話で申し込むだけで、キューイング・サポートデスクがユーザーの要望をお聞きしたうえで、その方に合った保険のプロとの面談をお取り次ぎしているんです。

- 金融商品を販売する方は、かかりつけのお医者さんのような存在であるべきだと思います。
だからセールス以前に相談というスタンスがすごく大事だと思う。お客様から見ても、どの保険会社の、どの保険に入ったらいいかが、はっきり分からない。 保険を買うときの基準になるような情報って、意外とないんだと思います。 
- 本当にそうですね。 ひと昔前は、ただ熱心に勧めてくれる保険の勧誘員から何となく保険に入っていたのが、今はネットも普及して、保険の情報も色々取れるようになって、純然たる比較サイトはないんだけれども、一応調べることは出来る。 若干変わりつつあると思うんですけどね。

- こういう無料相談サービスって、保険のことがよく分からない人にこそ必要だと思います。 保険って今まで、必要以上に不安をあおられて、焦って購入してしまったというケースもあったと思うんです。 これからは保険に入ろうと思ったら、やみくもに“保険屋さん”に会うのではなく、まずは自分に合った相談相手を吟味するという姿勢がすごく大事。「契約は、まずQingで相談相手を探してから」なんて流れが、本当は金融商品全てにあるといいんでしょうね! 行き当たりばったりで決めないっていうスタンスで。

- キューイングの「無料保険相談サービス」は一部の企業にも提供されていて、企業の従業員が保険の見直しや相談をしたいと思えば、ネットを通じていつでも相談できるんです。この場合、僕らキューイングはあくまで黒子に徹しているわけなんですが…。

- あ、それ、いいですねー。
自分の心と考えを整理するパートナーを持とう

- 最近、「マネー教育」という言葉をよく耳にします。 例えば、銀行が学校に対して金融教育を代行することなどが一部で始まっていますが、社会保険を含めて、保険のことをもっと教えてくれればと思います。

- マネー教育は盛り上がっているようで、まだ始まったばかりという印象です。 意外と多いのが、株式投資などで、一つの手段を教えているだけというケース。これからは、長い眼で見たお金の付き合い方を教えるべきだと思っています。それに、多くの人がお金を出し合って、互いに支え合う仕組みという点で、私は投資信託も年金も保険も、すごく似ていると思います。年金は、途中で亡くなった人は満額はもらえないけれど、長生きした人は得をする。 保険ならば、病気になった人は給付金がもらえるけど、ならなかった人は何ももらえない。これって、単純な損得だけじゃなく、お互いに支え合っている社会の縮図のような制度ですよね。 もしかしたら損をする人も出てくるかもしれないけれど、支え合っている。 それをちゃんと教える必要性があると思うし、ちゃんと理解してもらいたいんです。

- そうですね。保険も、そもそもなんで入るんだっけ、という話ですよね。

- そう、そもそも社会とはどうやって機能しているの?というところからきちんと教えて、その流れの中で、社会の縮図のように投資信託や保険といった金融商品がある。 その基本が分かったうえで、お金をどうやって使うか、増やすかといった話をする。 だから私は、マネー教育と言っても、もっともっと本質的なところから教えるべきだと思います。

- なるほど。そもそも論であり、大局観であり、いつも物事をマクロ的に見て、「で、なんだっけ?」という感覚を、常に持っていたいですね。
細かい話はそれぞれのスペシャリストの方に任せればいい。 僕は保険という分野について、もっと広いところから見て語りたいし、そもそもの本質論を伝えていきたいと思っています。 
- お互いその感覚は、いつも大事にしたいものですね。

- 本日は知的で楽しいお話、ありがとうございました!
- 対談を終えて~垣畑より~
- 「私、難しいことが苦手なんです。」
どこまでも自然体な藤沢さんは、そう謙遜するけれど、その真意は「お金を難しく語るより、その楽しい活かし方を伝えたい。」ということ。 このスタンスは、キューイングとも全くもって同じだったので、一気に親近感が湧いて、楽しくお話ができました。 日本初の投信評価会社を起業し、現在は経済産業省の研究会委員等を兼務。 誰もが認める才女でありながら、いつも朗らかで華のある雰囲気は、楽しい未来を人々に伝え続ける、藤沢さんのライフワークから来るものなのでしょう。



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